"ローマの王様"トッティ、記憶に残るスーパーゴール集

 5月28日のジェノア戦でローマでの最後の試合を行ったフランチェスコ・トッティ。13歳での下部組織入団から28年間ローマひと筋というキャリアは、常に新たな戦力も求め続けるトップリーグ、しかもローマという強豪ということを考えると現世のサッカーの世界で非常に稀有な存在といえるだろう。


 あくまで退団で他のクラブでの現役続行という選択肢も残されているトッティだが、オリンピコでのスピーチの内容からもこのままピッチを去ることが濃厚といえる。そんなトッティの記憶に残るスーパーゴールを紹介したいと思う。


  • 2006年のW杯での左隅へのPK
  • 2014年CL、マンチェスター・シティ戦での抜け出しからの絶妙なループシュート
  • 2015年ラツィオとのダービー戦での見事なジャンピングボレー。ゴール後のスマホを取り出してのセルフィーパフォーマンスも余りにも有名なキャリア晩年最大のハイライト
  • 2000年ウディネーゼ戦でのダイレクトボレー
  • 2013年ユベントス戦での強烈なミドル
  • 2004年サンプドリア戦、右サイドからドリブル突破からのゴール
  • 2007年ラツィオ戦でのループぎみの美しいロングシュート。Tシャツに「6 unica」(君がすべてだ)当時付き合い始めたばかりのイラリー夫人へのメッセージは余りにも有名
  • 2005年のインテル戦、ハーフラインでボールを奪い、2人を振り切りペナルティエリア中央からのループの美技
  • 2002年コパイタリアでのACミラン戦でのフリーキック。クラブの歴史的フリーキック10選にも選ばれた完璧なフリーキック
  • 2006年サンプドリア戦左サイドに流れながらのスーパーダイレクトボレー


 その他にもトッティを象徴するゴールは数多くあるだろう。屈強なフィジカル、精度の高いパスに加え時に強引な部分も持ち合わせたドリブル、キャリア後期まで衰えることになかったゴールへの嗅覚。現代サッカーで彼のような万能タイプの攻撃的MFが四半世紀以上という長いスパンで活躍しつづけるということはほぼ難しいとするとガゼッタ・デロ・スポルト紙が「背番号と同じ10点を」と最大の賛辞の言葉を贈ったこも決して大袈裟ではないのかもしれない。

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