プロ野球の横浜、ソフトバンクなどで活躍し、現在はAbemaTVなどで解説を務める野球評論家の多村仁志氏(40)が、横浜DeNAの5番打者としてブレーク中の宮崎敏郎内野手(28)について、「手首の使い方が柔らかい」と評価した。現役時代にもアドバイスしてきた後輩に「もともと打撃は入団してきた時から、よかったですから」と、活躍に目を細めた。
入団5年目にして、今やすっかり横浜DeNAの主力打者として5番を任されている。「ファームのころにもよく見ていました。守備が課題でしたが、今は三塁で頑張っている。僕も28歳の時にブレークできたし、同じ5番を打っているので、自分と同じような感覚で見ています」、当時の自分と重ねながら注目している。
評価ポイントは、持ち前の手首の使い方だ。「手首の可動域を最大限に活かせている打者の一人だと思います。右方向に大きな打球が打てるし、ボールとバットのコンタクトがうまいバッター。伝えるのが難しいんですが、打ち損じをしそうなところを、手首の柔らかさをいかしてバットの芯で当てられる、という感じです」と表現した。ボールとバットの接触は、距離にして数ミリ、角度も1度違えば、ヒットにも凡打にもなる。接触の瞬間、手首に柔軟性で微調整ができることは、ミリ単位で勝負するプロ野球の世界では大違いだ。
タイプとしては、日本のプロ野球で2101安打を放ち、横浜DeNAで現役を終えた強打者・中村紀洋に似ているという。「打ち方、タイミングの取り方はノリさんとよく似ています。本人にもノリさんのバッティングを見ろ、言葉をもらえと言っていました」と、当時を振り返った。右打者ながら右方向にも長打を放つ大先輩に、アドバイスを受けた成果がいよいよ実を結んできた。
2年連続Aクラス、さらには優勝も目指す横浜DeNAにとって筒香、ロペスに続く宮崎の活躍は、躍進へは必須。打者陣が調子を上げる夏場でさらに打ちまくれば、横浜DeNAの勢いも一気に加速する。
(C)AbemaTV
0コメント