“強気”のライン設定だ。アメリカ・ツアーを終えてヨーロッパに戻ったマンチェスター・ユナイテッド。7月30日にはオスロでヴァレレンガとテストマッチを行った。
ジョゼ・モウリーニョ監督は2つのシステムを採用。前半は[4-3-3]を、後半は[3-5-2]を試した。ノルウェー1部のチームに対して、マンUは危なげなく勝利。44分にフェライニがアフロ頭で先制すると、47分にはCKから負けじとルカクも豪快なヘディング弾。新加入のベルギー人FWは好調を維持しているようだ。最後は70分にマクトミネイが、DFに競り負けず冷静に蹴りこんだ。
モウリーニョは2つの布陣をテストしたが、どちらもポゼッション指向のスタイルだった。前半で言えば、攻撃時にバイリーとジョーンズの2CBはセンターサークル付近まで押し上げ、ブリントとダルミアンの両SBは敵陣に入って高い位置を取った。後半でも3バックはラインを上げて、ミッチェルとメンサーの左右両ウイングバックは高い位置をキープ。後方から丁寧にボールを繋ぎ、ボール支配率を高めていった。
既にアメリカ・ツアーでも試されていたが、やはり今季のモウリーニョはポゼッション型を導入するようだ。ゲームを支配するために、高く設定されるDFライン。そこからは、2季目という勝負の年に挑む、ポルトガル人の智将の“強気”が垣間見えた。
文・本田千尋
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