“貫禄”を見せつけた。8月26日に行われたプレミアリーグ第3節。マンチェスター・ユナイテッドはホームにレスター・シティを迎えた。
[4-4-2]で手堅いブロックを作って構えた青のチームに対して、じっくりと攻め立てるレッドデビルズ。17分に岡崎慎司の鋭い守備でポグバがボールを奪われ、カウンターを仕掛けられる危ない場面もあったが、前半を通せばマンUがゲームを支配した。ボランチのポグバが何度も上がって、ミドルシュートを連発する。フランス代表MFの積極的な攻撃参加が目立った。
0-0で45分間を折り返すと、52分にチャンス到来。PKを獲得する。しかし、ルカクが左に蹴ったボールは、GKシュマイケルの好セーブに遭い、先制には至らず。
その後もマンUがカウンターを警戒しつつ、ボールを回し続けたが、粘り強く守るレスターからゴールを奪えない。時間だけが過ぎていく。だが赤い悪魔は、決して攻め急いだり慌てる素振りを見せるところはない。コツコツと攻撃を続ければ、敵の守備は必ず崩壊する。チーム全体がそんな自信に満ち溢れていた。
そして70分。ミキタリヤンが蹴ったCKを、ペナルティエリアのど真ん中でラッシュフォードが右足一閃。ついにレスターの固い扉をこじ開けた。さらに83分には、リンガードが裏に抜け出して、フェライニの決勝点をお膳立て。
圧倒的にボールを保持しながら、PKを失敗し、なかなかゴールを割れなくとも、動じないマンU。落ち着いていた。それが勝利への最短距離であるかのように。“貫禄”を見せつけ、レスターに2-0で勝利した。
文・本田千尋
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