「探求心を持って『フットサルが楽しい』という純粋な気持ちが重要」 フウガドールすみだ・清水和也(後編)【Fリーガーインタビュー】

弱冠20歳にして、すでにチームの中心選手として活躍しているフウガドールすみだ(以下、フウガ)の清水和也選手。小学生からフットサルを始めたという彼は、いわば、フットサルネイティブ世代の代表格だ。そんな彼に、フットサルを始めたきっかけ、フットサルの魅力、さらには今後の目標やFリーグの楽しみ方などを語ってもらった。


ーー昨年と比べて、フットサルへの取り組み方について、何か変わった点はありますか?

自分に費やす時間が増えましたね。身体のメンテナンスをする時間も増えましたし、映像を観たり、フットサルのことを考える時間がいままで以上に増えて、すごく充実した日々を送れています。


ーー昨年に比べて、身体が一回り大きくなったように感じます。何か新しく取り入れたことはありますか?

最近、みんなに言われます(笑)。新しいことを取り入れたというよりは、昨シーズンから取り組んできた筋トレの成果だと思います。その結果、自分でイメージしていたように、身体を一回り大きくすることができました。新しいことと言えば、今シーズンからは、酸素カプセルに入るようにしています。酸素カプセルは、疲労回復にはもってこいですし、怪我の回復にも良いです。酸素カプセルの中で1時間くらい寝ると本当にスッキリするので、仕事で疲れている方にもオススメしたいですね。


ーー清水選手は、フットサルスクールで指導もされていますが、フットサル選手になりたいという子供たちにアドバイスはありますか?

探求心をもつことが重要なんじゃないかなと思います。僕はフットサルを簡単だと思ったことは一度もないですが、「フットサルが楽しい」という純粋な気持ちを今でも持ち続けています。その気持ちを持ち続けられた理由は、もっと知りたい、もっとうまくなりたい、という探求心をもっていたからなんじゃないかなと。もしも壁にぶち当たったとしても、フットサルをもっと知りたい、もっとうまくなりたい、といった欲求をもちながら、楽しくフットサルに取り組んでもらえたらと思います。


ーー趣味や休日はどんなことをして過ごしていますか?

お風呂が大好きなので、よく銭湯に行きます。フウガのホームタウンである墨田区は、本当にいい銭湯が多いんですよ。チームメイトと行くこともありますし、1人で行くことも多いですね。あとは、墨田区に住む若手選手が増えているので、一緒に食事に行ったり、次のオフには映画を観に行こうかっていう話もしています。


ーー履いているシューズについて聞かせてください。

僕がいま履いているのは、アピカーレというモデルなのですが、U−20のワールドカップ前にヒュンメルさんにお願いして特注で作っていただきました。大好きな黄緑色で、人工皮革で作っていただいたんですが、本当に履き心地が良いですね。アピカーレは、試し履きをしなくても、新品をおろしてすぐに試合に使えるくらいフィット性に優れています。また制動性が高いのも大きな特徴です。グリップがよく効くので、一歩目が早く出せるようになったり、急ストップやターンがしやすく、次の動作に移りやすいですね。個人的には、踵の中がスウェード地になっているのも見逃せません。これによって踵のズレがなくなり、フィット性をさらに高めてくれています。また、エラが薄いので、インステップでシュートを打った時に、ボールの感覚がダイレクトに伝わってくるのも良いですね。


フットサル選手にとって、シューズは命のように大切な相棒なので、そこに魂を入れる意味で、踵には自分のネームと日の丸を彫ってもらっています。


ーーインソール(中敷き)は何を使っていますか?

昨年から、市販のバネ・インソールを使っています。骨格矯正が期待できますし、足元からバランスをもたらしてくれるので、履いた時に身体のブレが起きなくなりました。バネ・インソールを利用しているフットサル選手はかなり多いと思いますよ。


ーー代表チームや所属チームとしての今後の目標は?

今年の5月に、AFC U−20フットサル選手権で日の丸を背負って世界と戦ってみて、フル代表への想いがさらに強くなりました。2020年に行われるワールドカップの舞台に立って、日本を勝利に導きたいという気持ちは一層強くなりましたし、大会を経験したメンバーは、あの時の敗戦を成長の糧にしないといけないと思います。所属チームでは、やっぱりFリーグで優勝したいですね。良い時も悪い時も、チーム全体でフウガらしさを出していくことが、いまの僕たちには大切なことだと思っています。


ーー具体的にフウガらしさを感じるには、お客さんはどのあたりを見たらよいでしょうか?

「会場全体の熱量」ですかね。試合に出ている選手が戦っている姿はもちろん、ベンチやスタッフ、サポーターの方々の熱を生で観てもらいたいです。特にフウガのベンチは、他のチームでは考えられないようなことをたくさんしています。よくも悪くも学生ノリというか(笑)。「このチーム、めちゃくちゃだな」っていうところがあるんですが、それが一体感を生み出している秘訣だったりもするので、ぜひ会場に足を運んで、「フウガってこういうチームなんだ」というのを感じてもらいたいですね。


ーー最後に、この記事を読んでくれている方へのメッセージ

AbemaTVでは、解説者の方がわかりやすくプレーを解説してくれますので、まずはフットサルに触れる機会として、観戦してもらえたら嬉しいです。そして、選手の表情にも注目して観てもらいたいですね。もちろん苦しい時もあるんですが、みんな楽しんでプレーしていますので、そういった表情には注目してもらいたいです。特にフウガの場合は、ピッチの選手だけじゃなくて、ベンチにいる選手たちも含めたチームの一体感を観て感じてもらいたいですね。そして、ぜひ会場にも足を運んでいただけたらとおもいます。

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