プロ野球、リプレー検証「リクエスト」導入にファン歓迎ムード「モヤモヤが減る」

 日本のプロ野球で来季から、審判の判定に異議がある際にビデオ映像による検証を求めることができるいわゆる「リクエスト」が導入されることが、各メディアで報じられた。メジャーリーグでは「チャレンジ」と呼ばれる制度だが、ファンは概ね歓迎ムードのようだ。

 これまでも映像によるリプレー検証は行われていたが、対象となるプレーが「ホームランか否か」「本塁クロスプレー」「スライディングの危険性」に限られており、またリプレー検証が必要かどうかは審判団の判断に任されていた。それが来季からは、本塁だけでなく一塁などにおけるアウト、セーフの判定も対象になる。また、審判が判断するだけでなく、チームの監督がリクエスト(リプレー検証の要求)することが可能となることになった。


 メジャーリーグではすでに2014年からほとんどのプレーを対象にしたチャレンジ制度が採り入れられている。日本版のリクエストもこれと同様のものになるようで、「監督が宣言できるのは1試合2回まで。ただし成功し判定が覆った場合は残り回数は減らない」「ストライクやボールの判定、ハーフスイングの判定などは対象外」といった運用になる見通しだ。


 このところテレビ中継の映像などの技術が向上したこともあり、微妙な判定が取り沙汰される機会が増えてきている。判定に対してより客観性を求める声が高まったことがリクエスト導入の背景であることから、ファンも概ね導入に好意的な様子。「誤審があるから面白かった」「機械頼りになって審判の威厳がなくなる」という反対意見もあるものの、ネット上では「賛成。審判も人間なんだから当然ミスがある」「モヤモヤしながら試合見ること減りそうで嬉しい」といった期待の声が大多数を占めている。


 一方で、メジャーリーグでは莫大な予算をかけて全球場に専用のカメラやリアルタイム管理システムを作っていることを引き合いに「映像はテレビ映像のみ?専用カメラは無理か?」と運用の規模に対して注文する声もある。また、導入後も「映像判定は審判団がやるのではなく、専門スタッフを置いてスピーディに行って欲しい。いちいち審判が出たり入ったりだと遅くてイラつく」といったスムーズな試合運びを望む声も多く見られた。

(C)AbemaTV


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