横浜スタジアムで11月23日に行なわれたOB戦「ハマスタレジェンドマッチ」で、いまだにファンの心に焼き付いている1998年の名シーンが再現された。
横浜大洋ホエールズ時代の名選手を中心とした「TEAM YOKOHAMA」と、1998年にリーグ優勝と日本一に輝いた横浜ベイスターズの選手を中心とした「TEAM 1998」が対戦した同イベント。白熱した試合は最終5回に「TEAM 1998」が佐伯貴弘の活躍などで逆転すると、その裏にまずは“ヒゲ魔神”として親しまれた五十嵐英樹が登板。1アウト後、中継ぎエースだった島田直也が1人を抑えると、最後は絶対的守護神である大魔神・佐々木主浩が登場し、球場内のボルテージは最高潮に達した。
選手交代の制限も規定もないエキシビションマッチにもかかわらず、このときばかりは「TEAM 1998」の権藤博監督が自ら球審に投手交代を告げ、マウンドに行って佐々木にボールを手渡すパフォーマンスを見せた。かつて何度となく目にし、勝利に直結した光景にファンも大歓声で応えた。佐々木は自ら打席に立った代打・中畑監督にヒットを許したものの、最後のバッターとなった筒香嘉智を抑えゲームセット。勝利が決まった瞬間、マウンド上には佐々木と女房役の谷繁元信が抱き合う姿があった。
黄金バッテリーの復活のみならず、1998年の歓喜のリーグ優勝の瞬間と同じシーンまでもが再現され、多くのファンが立ち上がってその“出来過ぎ”の光景に酔いしれた。
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