モウリーニョが熱望した超大型MF
モウリーニョが探し求めていた待望のアンカーだ。今季、チェルシーから加入したセルビア人MFのネマニャ・マティッチは、青から赤へユニフォームを変えても、確かな存在感を放っている。
194cmという恵まれた体格を持つマティッチだが、彼のプレーはフィジカル頼みではない。むしろインテリジェンスを感じるプレーのほうが多い。
抜群の読みで相手の攻撃の出所を察知していち早くつぶしにいく。大柄ながら運動量も多く、適切なタイミングで適切な場所に顔を出す。元々は攻撃的なプレーヤーだったこともあって、カウンターの場面ではサイドを駆け上がることも。
ボールを持つと広い視野をいかし、プレッシャーをいなしてボールをキープし、スペースを見つければ即座にサイドに展開できるキックセンスも併せ持つ。
基本的に左足1本でプレーするため、プレーを相手に読まれてボールを奪われそうになる時もあるが、その時は大柄なフィジカルをいかしてボールを守ることができる。
相棒ポグバの攻撃力が4倍に!
今季のユナイテッドはマティッチが中盤のフィルターとなり、相手の攻撃をことごとくシャットアウトすることで失点が減った。今季のプレミアの失点数6はリーグ最少だ。
また中盤の守備が安定したことで、コンビを組む攻撃的なMFポール・ポグバの守備面の負担が減ったことも大きい。昨シーズンのリーグ戦では、フランス代表MFの1試合あたりのゴールかアシストなど得点に絡んだ回数はわずか0.3回に対して、今季は1.2回と4倍に増加。自由を得たポグバは今シーズン1試合出場すれば、確実にゴールに絡むプレーをしていることになる。
加入半年にしてすでにチームに必要不可欠な選手になったマティッチ。194cmの大型MFが見せるいぶし銀のプレーに注目してもらいたい。
文・内藤秀明
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