横浜DeNAは、今年もドラフト1位で即戦力左腕を指名した。先日入団発表を行った東克樹投手は、侍ジャパン大学代表でもエースとして優勝に貢献した好投手。昨年のドラフト1位浜口遥大は2017年シーズン、惜しくも新人王は逃したもののシーズン10勝、CSと日本シリーズでも勝利を挙げる大活躍をしており、東も浜口に続き1年目からのブレイクが期待されている。
実は横浜DeNAでは、毎年のようにドラフト上位選手が躍動し、それが「若手の台頭が著しい」というチームカラーにつながっている。2016年はドラフト1位の今永昇太が先発ローテーションに定着、8勝・防御率2.93という成績を収めた。2017年はエースに成長、チーム最多の11勝を挙げている。同年ドラフト3位の柴田竜拓は1年目こそ19試合の出場にとどまったが、2年目の今年頭角を現しセカンドのレギュラーを奪取。同ドラフト4位は戸柱恭孝で、1年目から124試合でマスクを被り正捕手となると今年も3人の捕手の中心としてチームを牽引した。
2015年はなんとも言っても、ドラフト1位山崎康晃が開幕からクローザーに指名された。オールスターにもルーキーながらファン投票1位で選出され、シーズンで2勝4敗37セーブ7ホールド、防御率1.92と圧倒的な数字を記録。セ・リーグの新人王に選ばれた。以降、2016年33セーブ、2017年26セーブと押しも押されもせぬ守護神として君臨している。ドラフト2位の石田健大は、1年目に2勝を挙げると2年目にはチームトップの153投球回を投げ9勝・防御率3.12という好成績を残した。ドラフト3位は倉本寿彦。1年目こそ1軍と2軍を行き来したものの、2年目にはショートのレギュラーに定着し規定打席に到達、打率.294を記録している。
2014年シーズンは、ドラフト3位嶺井博希が10試合出場。2年目の2015年には74試合出場を果たした。ドラフト4位の三上朋也は中継ぎを経てクローザーを任され、新人投手としてはプロ野球歴代5位となる21セーブを記録。翌年はケガもあって登板数は1年目の3分の1になったが、貴重な中継ぎとして2016年は59試合、2017年には61試合に登板している。育成ドラフトで入団した砂田毅樹は1年目こそ育成選手として雌伏したが、2年目に支配下登録されると3勝を挙げ、以後も先発・中継ぎとしてチームになくてはならない存在となった。
こうして見ると、横浜DeNAとなって以降ドラフト指名された選手たちの多くが現在の1軍の主力となっていることがわかる。しかも、ルーキーイヤーに結果を残している選手も多い。今年のドラフトでは東以外にも神里和毅外野手、斉藤俊介投手など即戦力として注目されている選手がいる。2018年シーズンの活躍が楽しみだ。【大木信景(HEW)】
◆最近の主なドラフト入団選手
2016年
1位 浜口遥大
5位 細川成也
6位 尾仲祐哉
2015年
1位 今永昇太
3位 柴田竜拓
4位 戸柱恭孝
2014年
1位 山崎康晃
2位 石田健大
3位 倉本寿彦
7位 飯塚悟史
2013年
2位 平田真吾
3位 嶺井博希
4位 三上朋也
5位 関根大気
育成1位 砂田毅樹
2012年
1位 白崎浩之
2位 三嶋一輝
3位 井納翔一
6位 宮崎敏郎
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