現役ポーランドリーガー・松井大輔に聞く ポーランド代表の弱点はこれだ!

 サッカーファンの間ではすっかりお馴染みとなった、テレビ朝日系「やべっちF.C.」の年末恒例フットサル対決。


 今回も小野伸二、稲本潤一らサッカー元日本代表の現役選手をはじめ、現役フットサル日本代表に名を連ねるFリーガーまで、実に豪華な顔ぶれが集結。トップレベルの選手たちによる超ハイレベルな戦いが繰り広げられた。

 収録後、サッカー元日本代表で現在はポーランド2部のオドラ・オポーレでプレーする松井大輔がインタビューに応じてくれた。


――お疲れ様でした! 番組の収録ではありますが、久々の日本のピッチでしたね。今日のフットサル対決を振り返ってみていかがですか?


松井:いやー楽しかったです。子どもの頃に広場で友達と一緒にボールを蹴っていた時のような感覚で、本当に純粋に楽しめました。中学2年生くらいから憧れの存在だった先輩たちとも同じチームでプレーできましたし、“フットボールってこんなに楽しいんだ”っていうのを改めて実感できてよかったです。また何かの機会で一緒にやれたらと思います。


――サッカー日本代表経験者のみで構成された豪華なメンバーでしたものね!日本代表といえば、来年のロシアW杯本大会の組合せが決まり、日本は現在松井選手がプレーしているポーランドと同組になりました。


松井:そうですね。チームメイトとも「お!一緒になったな!」っていう話はしました。


――実際にポーランドでプレーしている松井選手から見て、ポーランド代表はどんな特徴を持ったチームだと思いますか?バイエルン・ミュンヘンでプレーするFWレヴァンドフスキが有名ですが、それ以外の選手も身体が大きくてフィジカルが強いというイメージがあるのですが。


松井:確かに、僕のチームメイトとかもやはり身体はデカいですね。背が高いだけでなく身体が分厚くて、空中戦に強い選手が多いです。ポーランド代表はデンマーク代表を少し強くしたようなイメージかなと思いますね。


――逆にポーランドの弱点はどんな部分だと思いますか?


松井:高さに強い反面、横に速いドリブルとかへの対応は苦手な選手が多いと思います。今の日本代表だったら乾とか(香川)真司とかのプレーは結構効くんじゃないですかね。


――なるほど。強豪ではありますけど、チャンスがないわけではなさそうですね。


松井:そうですね。やはり初戦のコロンビア戦が一番大事になってくると思います。初戦と2戦目で悪くない結果が出せれば、3戦目のポーランド戦も十分勝てるチャンスはあると思いますよ。実力国なので勝つのはもちろん難しいことだし引き分けるのも簡単ではないですけど、みんなで一丸となれれば何かしら起こせる可能性は十分あると思います。


――横に速い動きといえば、今日対戦したFリーグの選手たちもなかなかだったのではないですか?


松井:いやもう、一瞬の横の動きがとにかく速いし、みんなシュートも上手いですよね。あとはやはり、普段サッカーしかやらない自分なんかからすると「流石にフットサルをよく知っているな〜」と感じました。


――松井選手ほどのレベルの選手から見ても、やはりサッカーとフットサルは似て非なるものなんですね。

松井:そうですね。例えばドリブルひとつとっても、サッカーの場合は完全に抜き切って局面を打開することが多いですけど、フットサルの選手たちは抜き切るんじゃなくて、上手く間合いを取りながら横にちょっとズラすのとかが上手いなと。半歩分シュートコースを作って狙ったりとか、そういうのが本当に上手いですよね。サッカーのテクニックとはまた少し違うものだと感じました。


――なるほど。今日対戦した中で特に気になった選手はいましたか?


松井:森岡選手とボラ選手。いやー……あの2人いいね!子どもの頃とかに試合で相手にすごい上手い奴がいた時のような、あの感じを思い出しました。実際に対峙した感覚としては、この2人はフルコートのサッカーをやらせても相当上手いだろうなと思いましたね。


――松井選手にとってもいい刺激になったんですね。

松井:本当にすごく楽しめました。またフットサルやりたいっすね!

文・福田悠(futsalEDGE)


 松井大輔が参加した『Jレジェンド』チームと矢部浩之率いる『やべっちF.C.』チームによるガチンコフットサル対決はテレビ朝日系で17日(日)深夜0時5分から放送される。

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