東京オリンピック正式種目「サーフィン」 活躍が期待されるの日本のトップライダー【男性編】

2020年の東京オリンピック正式種目に決まったサーフィン。しかし、サーフィンのコンテストの見方やルールに関しては、まだ知らない方が多いのも事実。そこで、JPSA(日本プロサーフィン連盟)のコンテストMCとしてLIVE実況をしているnicoがサーフィンコンテストの魅力や見方を分かりやすく解説。第10回目はオリンピックでの活躍が期待される注目選手について紹介していきます。まずは男性編をどうぞ。

nicoです。前回までにサーフィンとはどんなスポーツで、どうやってコンテストが開催されているのかというお話をさせていただきました。そこで、今回と次回2週にわったて2020東京オリンピックの舞台で活躍が期待される注目選手を紹介していきたいと思います。


まずは男子。現在日本のサーフィン業界では五十嵐カノア選手と大原洋人選手の2名に注目が集まっています。なぜ彼らがそこまで注目されるのかと言うと、五十嵐選手は今年から日本人として初めてWCTと呼ばれる世界のトップリーグのツアーを回っているからです。それは世界で数十人しか入れないとても狭き門です。対して大原選手は2015年にWCTに出場できるワイルドカードを懸けた試合VANS OPENで見事優勝。もちろんWCTの試合に出場して一躍脚光を浴びました。そのVANS OPENは普段WCTに出場している強豪ライダーも参戦するとても大きな大会です。そこで日本人が優勝したのは彼が初めてでした。


このように両名共日本人初の快挙を成し遂げたため、現在メディアから大きな注目を浴びています。


しかしこれからを見据えると2人の他にも注目選手が沢山出て来ていきます。例えば安井拓海選手。彼も19歳で大原選手や五十嵐選手と同世代なんですが、昨シーズン終了後にサーフィンを辞め、スポンサー契約も全て解除してなんとレストランで働き、海に行くことはありませんでした。


ある日その仕事仲間と行った海でサーフィンをすると改めて波乗りの面白さに気付いて今年からコンテストにも復帰。しかも9か月振りに参戦したJPSAで優勝してしまったんです。1度離れたサーフィンですがこれが遠回りの様に見えてサーフィンに重要視されるメンタルの部分。まさに心の成長を遂げ底知れぬ力を発揮しました。


このようにオリンピックにおける注目選手は沢山出て来ています。世界の壁が低くなってきている今、日本のサーフィンのレベルはもう一歩で世界トップリーグで活躍できる選手を多く輩出できるでしょう。


現在、日本のトップライダー達はそのWCTのひとつ下のカテゴリーである予選リーグ WQSのコンテストに出場しているので、機会があれば是非見て欲しいです。そこで自分のお気に入り選手を見つけるとさらにサーフィンの観戦が楽しくなるでしょう。


次回は女子の注目選手についてお話していきたいと思います。

プロフィール

Abema TVにてJPSAのナビゲーターを務める傍ら、J-WAVEなどでもレギュラー番組を持つ人気MC。本人も生粋のサーファーとして幾多の海外トリップを経験している。

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