W杯経験者、中村憲剛からのアドバイス「ハリルジャパンよ、腹をくくれ」

 「やべっちF.C.」(毎週日曜 深夜0時05分 テレビ朝日系)で先日放送された年末恒例フットサル対決。今回も小野伸二、稲本潤一らサッカー元日本代表の現役選手をはじめ、現役フットサル日本代表に名を連ねるFリーガーまで、実に豪華な顔ぶれが集結。そのハイレベルな戦いにサッカーファンも大いに盛り上がった。


 収録後、サッカー元日本代表で今季悲願のJ1初制覇を成し遂げた川崎フロンターレの中村憲剛がインタビューに応じてくれた。


――お疲れ様でした!超豪華メンバーが集まりましたが、試合を振り返ってみていかがですか?


中村:いやーもうすごく楽しかったです! なかなかこんなすごいメンバーでやれないですからね。出演オファーをもらった時に出場選手一覧をお送りいただいたのですが、メンバーを見て即決しました。


――黄金世代の皆さんと同じチームでのプレーということで、年齢の近い中村選手でも緊張する部分はありましたか?


中村:そうですね。僕自身ワールドユースを見て憧れていた人たちですからね。1つしか年齢は変わらないんですけど、皆さんは高校時代から有名で卒業後すぐにプロの世界に入っている一方で、僕はその後大学を経由してのプロ入りだったので、当時は雲の上の存在でした。シドニー五輪とかも学生の時にいち視聴者としてテレビで見ていたので。


――先輩方に囲まれてプレーするというのも久々だったんじゃないですか?


中村:確かにだんだんと歳上の人たちと一緒にプレーすることも少なくなってきたので、久々に弟キャラでしたね。最近はフロンターレでずっと「長老」って呼ばれていたので(笑)。今日は大ちゃん(松井大輔)が1つ下で、こういう上と下に挟まれる感覚が久々で新鮮でした。


――そんな憧れの皆さんと同じチームでプレーしてみて、改めてどう感じましたか?


中村:本当に全員一つ一つのプレーに意図があるし、局面を変えられる人たちばかりですよね。みんな上手いので、一緒にプレーしていて楽でしたよ。


――W杯をはじめ様々な世界大会で日本サッカーの歴史を作ってきた人たちですものね。W杯といえば、来年のロシアW杯の組合せも決定しました。ご自身も南アフリカでベスト16に進出されていますが、グループリーグ突破の鍵はどんな所にあると思いますか?


中村:みんな同じことをいうと思いますけど、やっぱり初戦じゃないですか?初戦のコロンビアは難しい相手だとは思いますけど、そこで勝点1でも取れれば突破の可能性は十分あると思います。南アフリカの時も戦前はあれだけボロカスにいわれていたのに、初戦でカメルーンに勝った途端に「1つ勝っただけでこんなに変わるのか」っていうくらい流れが変わったので。


――やはり経験者から見ても初戦がもっとも重要なんですね。ずばり中村選手から見て、日本代表はグループリーグを突破できそうですか?


中村:それはもうね、分からないです(笑)。フタを開けてみないと。準備期間と本番はまったくの別物なので、直前まで上手くいっていなくても案外突破してしまう可能性もあると思いますよ。ペースを握られる時間が多くなるとは思うので、選手たちがそこに対してどれだけ腹をくくれるかだと思います。対戦する3チームの中で「ここには絶対に勝てない」っていう相手はいないと思うので、頑張ってもらいたいですね。

文・福田悠(futsalEDGE)


 「やべっちF.C.」年末恒例のフットサル対決の完全版をAbemaTVで放送決定!1月6日よる10時から、乞うご期待!

続きを見る