クリスティアーノ・ロナウドの「仁王立ちポーズ(ロナウドポーズ)」や、ウサイン・ボルトの「ライトニング・ボルトポーズ」など、ゴールや記録達成を自ら祝うパフォーマンスは、スター選手の特権でもある。サッカー界でも、世界中の人が真似をする数々のポーズが生まれてきた。
そうした中、にわかに話題を集めているのが「皆本ポーズ」。Fリーグ、府中アスレティックFCの皆本晃のゴールパフォーマンスだ。
17日に放送されたテレビ朝日系「やべっちF.C.」で毎年恒例となっているフットサル対決に初出演した皆本は、番組出演を決めるファン投票で1位に選ばれて初出演の座を射止めた。
番組の冒頭で「バモー!」という、ポルトガル語の「VAMOS(さあ、行くぞ!)」を意味する雄叫びとともに、腰をかがめて踏ん張って両拳をがっちり握る皆本ポーズを披露。良くも悪くも、大きなインパクトを残した。
やべっちチームと対戦した「Jレジェンド」の松井大輔は、ゴールを決めると、カメラに向かってやる気のない「バモ〜」を見せて、皆本ポーズをいじってみせる。さらに稲本潤一も、自身のゴールを祝う「稲本ポーズ」で笑いを誘った。
「MINAMOTO」と「INAMOTO」。頭文字の「M」しか違わないために、冒頭の“皆本いじり”のシーンで稲本は、「自分のこと?」とそわそわしていたのだ。そんな事情もあって、稲本もこのパフォーマンスに乗っかることで、番組は真剣勝負の中で、最高のエンターテインメントの要素を生み出していた。
最終的には、ゴールを決めて見事に「バモー!」をピッチで表現できた皆本だったが、実は裏話がある。それは、ゴールが生まれる少し前のことだった。
矢部が「番組史上、初めてかもしれない。交代を拒否したのは……」と苦笑したが、皆本はあろうことか、選手交代に「待った」していたのだ。異例ともいえる必死さは矢部の心に響いた。「彼のキャラが好きになった。交代を拒否したことも含めて、いいなぁって」。
ただし、番組ではいじられ役に回っていた皆本も、Fリーグのファン投票で1位に選ばれたように人気・実力ともに申し分ない選手だ。日本中に名前を売った後のフウガドールすみだ戦。皆本は、今週末も「バモー!」の雄叫びとともに、チームを勝利へ導けるか――。
文・本田好伸(futsalEDGE)
皆本を擁する府中アスレティックFCは23日の第31節に、プレーオフ進出を懸けてフウガドールすみだと対決。その模様はAbemaTV(アベマTV)のSPORTSチャンネルで13時45分から生中継される。
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