2020年の東京オリンピック正式種目に決まったサーフィン。しかし、サーフィンのコンテストの見方やルールに関しては、まだ知らない方が多いのも事実。そこで、JPSA(日本プロサーフィン連盟)のコンテストMCとしてLIVE実況をしているnicoがサーフィンコンテストの魅力や見方を分かりやすく解説。第11回目は前回に引き続きオリンピックでの活躍が期待される注目選手。今度は女性編です。
nicoです。前回はオリンピックでの活躍が期待される注目男性選手を紹介しました。今回は女性の注目選手を紹介します。
現在は川合美乃里選手が昨年のJPSAグランドチャンピオンになった事や、今年行われたジュニアの世界大会で日本代表選手になった事で注目を浴びています。昨年の勢いのまま、今年東京オリンピックの会場となる千葉県釣ヶ崎海岸で行われた世界最高峰の女子プロツアーの予選リーグのビッグコンテスト「QS3000」の大会で日本人女子初優勝を成し遂げました。昨年から地元の徳島から日本のサーフィンの聖地と言われる千葉県の一宮エリアにホームを移し日々練習を重ねています。
現在女子男子ともに低年齢化が進み15~16歳の選手がコンテストで優勝する傾向が目立ちます。父親に日本のサーフィン界のレジェンド脇田貴之さんを持つ脇田紗良選手にも注目です。実兄の脇田泰地選手と共に若手注目プロサーファーとして活躍しています。ハワイに拠点を構え、紗良プロは現在15歳ということで将来が有望視されています。3年後の東京オリンピックを視野に考えると彼女の出場も十分に考えられます。
その他にも注目選手は多数出てきています。野中美波選手は今年のJPSAの第2戦「伊豆下田CHAMPION PRO」で初優勝した伸び盛りの15歳。波乗りジャパンの代表にもなっているので、先ほどの川合美乃里選手を脅かす存在になっていくかもしれません。そして西元姉妹の妹、今年のJPSAチャンピオンに輝いた西元ジュリ選手の日本人離れしたパワーサーフィンからも目が離せません。
このように、現在女子サーフシーンは中高生の選手層が稀に見る厚さで、世界で戦える選手が育ってきています。東京オリンピックではどの選手が出場しているのかが今から楽しみです。本人達もオリンピック出場を熱望していますので、今後熾烈な戦いが繰り広げられると同時に日本人選手の急成長に大きく影響してくるでしょう。
今はネット配信で簡単にコンテストを見ることができます。僕が実況をしているJPSAはAbema TVで放送していますが、男女含め様々な選手にお話を伺う機会が多く、サーファーではない時の素顔を見せてくれたり、それぞれの人間性にも触れることができています。
もちろんサーフィンの魅力もたっぷりお伝えしています。そこで次回は今までの復習も合わせてサーフィンのこれが面白い!という醍醐味をお伝します。今年7月27日から行われたJPSA第3戦 田原オープンの決勝、今年のツアーの中でもサーフィンの面白さが詰まった試合の一つですので、解説を交えながらお伝えしていきます。
プロフィール
Abema TVにてJPSAのナビゲーターを務める傍ら、J-WAVEなどでもレギュラー番組を持つ人気MC。本人も生粋のサーファーとして幾多の海外トリップを経験している。
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