横浜DeNAファンが唖然、呆然 ハマスタで起きた2017年ドキドキハプニング

 今年は横浜DeNAのCS優勝、19年ぶりの日本シリーズ進出もあり、本拠地である横浜スタジアムでは、例年以上に盛り上がり、また様々なドラマが繰り広げられた。選手の熱いプレーはもちろん、中にはアクシデントや、なかなか見られないレアなシーンも。そんなハプニングを集めた。

■緊迫した場面でグラウンドに猫乱入!どちらの味方に!?

 4月13日に行われた横浜DeNA対阪神2回戦。1対1の同点で迎えた9回、阪神の攻撃中に、突然グラウンドに猫が現れ駆け回るという珍事が起こった。虎柄にも見えるその猫は一塁ベンチ付近から侵入すると、観客にその姿を見せつけるようにしばらくファールグラウンドを走り回ったあと、カメラマン席へと消えていった。

 猫の出現により試合は一時中断。再開後、阪神が高山、上本のタイムリーなどで3点を挙げ勝利をものにしている。猫は阪神に味方してしまったようだ。

 なお野球解説者の齊藤明雄氏によると、昔も猫が乱入するハプニングはあったそう。それも虎柄の猫が阪神戦に限って現れたとのことで、決まって一塁側のカメラマン席に出没したのだという。


■ロペス激怒!チームメイトの怠慢プレーに喝!

 6月2日に行われたソフトバンク戦、横浜はクライン投手が先発した。4月16日に2勝目を挙げて以降1カ月以上勝ち星から遠ざかっていたクラインは、この日も大乱調。1回にヒット3本と四球、さらに自らの悪送球もあって4点を献上すると、続く2回も相手投手から1死は取ったもののその後二者連続で四球を与え、悪い流れを断ち切ることができない。続くバッターは強打者・柳田。ここで柳田が強烈な打球をファーストに放つも、一塁手のロペスが好捕し、ファーストゴロに打ち取った…かに見えたが、投手のクラインがベースカバーに入るのを怠っていたため、ロペスが投げることができず内野安打となってしまった。


 試合を壊した上、投内連携の基本も怠ったプレーに、とうとうロペスの堪忍袋が切れた。クラインに対し両手を上げ憤りのポーズを見せると、持っていたボールをグラウンドに叩きつけ怒りを露わにしてしまった。グラウンドに緊張が走ったが、ロペスの喝もむなしくチームは4対6で敗れてしまった。


 なお、クラインはこの試合を最後に登録抹消されると、その後アメリカへ帰国。結局この日が日本でのラスト登板となった。

 

■改修で安心!? 照明トラブル続出

 横浜スタジアムは2015年からナイター照明にLEDを導入している。メリットも大きいLEDだが、横浜スタジアムではちょうど照明の位置・明るさと打球方向の相性が悪いようで、守備の際に野手が打球を見失うシーンが今年は特に多かった。


 鬼門はレフトとサードで、レフトはライナー性の打球が、サードは高く跳ね上がった打球が照明を重なる。阪神の福留など、決して守備が不得意ではないはずの選手がなんでもない打球をヒットにしてしまう場面もあった。ホームの横浜DeNAも、宮崎や筒香がかなり苦労していたが、やはり“ホームの利”はあるよう。8月3日に行われた横浜DeNA対中日の試合では、中日の松井が打球を見失いタイムリーヒットにしてしまった一方で、横浜守備時に同じような打球が飛んだ際、筒香が打球を見失うもギリギリのところでうまくキャッチし、結局1点差で横浜DeNAが勝利した。


 なお、横浜スタジアムは2020年東京五輪で野球・ソフトボールの主会場となるのに伴い増築・改修することが決まっており、今年11月から工事が始まっている。観客席の増設や座席の色の変更、人工芝の張り替えが主な内容だが、照明問題が解決されるのかどうかにも注目が集まっている。改修工事が終了するのは2020年だ。【大木信景(HEW)】


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