5歳からマンU一筋! モウリーニョの申し子「マクトミネイ」って知ってる?

5歳からユナイテッドでプレー

 昨シーズン、5月に行われたアーセナル戦でトップチームデビューを果たし、今季カップ戦を中心に徐々に出番を増やしている注目の若手MFがいる。スコット・マクトミネイだ。


 1996年12月6日、イングランド北部のランカスターで生まれたマクトミネイは、5歳の時にマンチェスター・ユナイテッドに加入して以来ユナイテッド一筋。父がスコットランド人のため、イングランド代表とスコットランド代表を選べるが、現状クラブのプレーに集中するために決めていないという。


 今年の12月に21歳になった若者は、昨シーズンこそ2試合のみの出場機会にとどまったが、今季はすべての大会で7試合出場。うち3回もスタメン出場を果たしている。


 マクトミネイは非常に万能なセントラルMFだ。193cmという恵まれた体格や長いリーチを生かして、相手からボールを奪うことを得意としているが、“それだけ”の選手ではない。


 「止める・蹴る」の技術がしっかりしており状況判断も悪くない。正しいポジショニングで相手のパスコースを切るなどのインテリジェンスもある。そのプレースタイルはクラブの先輩ネマニャ・マティッチにも通じるものがある。


 体格にも恵まれながら、プレーの幅が広いのには理由がある。


 10代の半ばまで、マクトミネイはむしろ小柄な選手だったのだ。身長は170cmしかなかったという。だからこそ、技術を磨き、工夫しながらプレーして、幅の広いプレースタイルを身につけたのだろう。


 その後、20cm以上身長が伸びたマクトミネイは、万能型のプレーヤーへと進化を遂げた。もちろん、若さゆえに集中力を切らして、中盤に穴を作ってしまうこともある。ただこれは、経験による部分が大きい。プレーし続けることで解決するはずだ。


ポグバとコンビという選択肢も

 技術と知性を兼ね備えた大型MFは、ジョゼ・モウリーニョ監督の好みに合致する。なおかつ、今のチームにはゲームメイクを得意とするセントラルMFが、ポール・ポグバしかいない。


 マクトミネイが成長すれば、ポグバを1列前で自由にプレーさせて、マティッチとマクトミネイで中盤のコンビを組ませるという選択肢も出てくる。


 ロメル・ルカクや、マルアン・フェライニなど、今季は高身長の選手が多いと何かと話題になることが多いユナイテッドだが、アカデミーからも大型の選手が出てきた。

 

 しかも本来小柄な選手しか持ち合わせない「上手さ」も持ち合わせているのだ。マクトミネイ。この名前を覚えておいて損はない。

文・内藤秀明


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