横浜DeNAの山崎康晃が1月14日に横浜市中区の大さん橋ホールで初の「Team Yasuaki ファンミーティング」を開催し、トークショーや子どもとのキャッチボールでファンと交流を深めた。「日ごろの感謝を伝えるイベントにしたい」と、ファンだけでなく家族や幼馴染なども招待していた。歓談時間中には、山崎康のドラフト時に放送された母子家庭の様子を描く映像が流れ、トークの中でも家族エピソードが語られた。
「大学までは母のスネをかじりまくり、膝がない」と笑うが、亜細亜大学で寮生活を始める前に近所の商店街に足を運び「母と姉をよろしくお願いします」と挨拶してまわったという。「父親の役割を僕がしないといけないと思って」と家族思いの責任感の強さをのぞかせた。家族の話題から、急きょ母のリベアさんを呼び、ステージに上げた。「康晃が投げるときは今でも緊張して口から心臓が出そう。何回死んで生き返った思いをしたか」とリベアさん。プロに入ってセーブを積み重ねた96個のボールをすべて渡していると言い、「宝物」と嬉しそうに微笑んだ。「母の作るフィリピン料理のマカロニスープが大好きで、僕の好きなにんにくを隠し味で入れてもらって」と話せば、「最近はそのままゴロゴロ入れちゃってるけど」と笑い、息の合ったかけあいで会場を和ませた。
トークショーでは「2017年10大ニュース」として、年俸が1億5000万円に達したことや戸部警察署で一日署長を務めたことなども語った。その中のエピソードの1つで「プロに入って牽制を1度もしたことがない。高校時代から投げてない」と意外な事実を明かすと、ふだん試合を目に焼き付けているはずのファンも驚きの様子で会場がざわついた。「牽制を投げたくないという気持ちはまったくなくて、リードが大きかったら投げようとは思っている」と言うが、いまだにその場面は現れていない。「9回に投げているピッチャーはランナーではなくバッターと戦わなければいけない。ランナーに走られてもホームベースを踏ませなければいいと思っているので、良い意味で集中している」との心境にファンも大きく頷いていた。
またメジャーリーグに旅立った盟友の大谷翔平の話題にも触れ、「プライベートでも仲が良く、素直に野球ファンとして応援している」とエールを送る。「(世界野球WBSC)プレミア12のときに、まっちゃん(松井裕樹)と翔平が僕の部屋にきて『海猿』の上映会をやった」というほどの仲。「翔平の部屋に行くとサプリメントが大量に置いてあるんですよ。僕の部屋にはお菓子が置いてあるけど(笑)。暇さえあればトレーニングするような野球のために生まれてきた選手」と尊敬を込めて大谷を語った。
気になる2017年10大ニュースの1位はもちろん「念願の日本シリーズ進出」。自ら、第6戦の9回に内川聖一に同点ホームランを浴びた悔しいシーンをあげ、「また打たれんなよ、ツーシーム!って言ってください」との自虐ネタで会場を沸かせた。
「(日本シリーズは)調子がよく、自信のあるボールを投げて打たれ、やることをやっての結果だったので僕の力不足。まだまだ。もう一回内川さんが来たら絶対抑えてリベンジしてやるという気持ちで自主トレもキャンプもやっていく」と力強くファンに誓った。
今年は内川にリベンジするシーンやプロ初のけん制が見られるのか、楽しみな見どころが増えそうだ。【山口愛愛】
(C)AbemaTV
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